JALの年金債務
http://diamond.jp/series/yamazaki/10089/
新婚旅行でJALPAKを仮予約している私としては、JALの先行きが気になる。
JALは我が国を代表する航空会社として優遇されてきた。専門職には高給が支払われ、高水準の年金も支給されている。経営危機になったいま、巨額の年金債務が問題になっている。
JALの年金は、退職金に似た確定給付年金と呼ばれるものだ。この年金は、年利4%以上の給付(利息)を確定している。いまの低金利による巨額の逆サヤが、営業利益を吸い上げてしまっている。
退職金や年金債務の性格はいかなるものか。ひとつは、給与の後払いとしての労働債権としての性格である。もうひとつは、長年の功労に報いる功労金としての性格である。異なった二つの性格は「神学論争」とも呼ばれるが、最近は、労働債権としての性格が優勢だ。仮に、JALの年金債務が労働債権となれば、未払い給与と同じように、他の債権に比べて優位に立つ。(民法の先取特権)
だから、年金受給者が、年金減額に反対するのは、ある意味正当な主張だ。自らの財産権に関わる。だが、JALが公的資金を受け、銀行の債務減免を受けても、浮いた額が年金給付に流れてしまうことになりかねない。納税者的には「?」が付いてしまう。
もっとも、JALが債務不履行になってしまえば、ない袖は振れないということで年金はもらえなくなってしまうので、何らかの妥協点が出てくるのかどうか。