未完の行為
心理学用語で、「未完の行為」という言葉がある。やりたくても実現できなかったことは、ずっと心に残り続ける、という意味らしい。
わたしが読んだ本では、片思いを告白しなかったまま結婚してしまった女性の話が出てくる。ずっと心残りで、配偶者に対する愛情をもてなかったその女性は、薦めに応じて「未完の行為」、すなわち「告白」を実行することに決めた。
実際には、いざ会いにいって、昔とは変わってしまった相手を見て、いっぺんに心が醒めて、ふっきれたそうだ。何でも、思いは成し遂げてみないと、人は納得できない。
相手が死んでしまっていたらどうするか。心理療法では、だれかに「代わり」をやってもらうのである。たとえば、「憎いお父さんと思って、相手にぶちまけて下さい」という感じである。
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